マーダーミステリーとは?遊び方や魅力などをわかりやすく解説!

殺人鬼がナイフを握る

目次

あなたはとある殺人事件の関係者の一人。
事件の真相を突き止めるため、関係者それぞれが個々の目的を果たすため、秘密を巡る駆け引きを重ねる。
誰を疑い、誰を信じれば良いのか。
それはあなた次第。
そして、あなた自身は探偵か、目撃者か、それとも...?
その事件の真相を知るのは、あなただけかもしれない。

プレイヤー自身が物語の登場人物となって、事件の真相を追う体験型の推理ゲーム。それが「マーダーミステリー」。
このページではマーダーミステリーについてその遊び方や魅力も含めてわかりやすく解説しています。ぜひ最後までご覧ください。

マーダーミステリーの概要

マーダーミステリーとは、登場人物の一人が犯人である物語の中に、プレイヤー自身が入り込んで推理・演技・議論を楽しむ参加型ゲームです。「体験する推理小説」とも言われ、欧米では古くから親しまれています。

マーダーミステリーの特徴

帽子やコートなどの探偵が着用する衣服が置いてある

プレイヤーが登場人物になる

参加者はそれぞれ物語の中の登場人物を演じます。事件の関係者として、自分の秘密や目的を持ち、それに沿って行動・発言をします。

犯人はプレイヤーの中にいる

事件の犯人は参加者の中に紛れていて、自分の正体を隠しながら行動します。他のプレイヤーは誰が犯人なのかを議論し、推理していきます。

情報は全員に公開されていない

自分だけが知っている情報があり、それを「いつ・どこまで開示するか」は自由です。嘘をついてもいい場合もあり、情報戦が醍醐味の一つです。

謎解きだけでなく、ドラマを楽しむ

マーダーミステリーでは、単に犯人を当てるだけでなく、友情、裏切り、恋愛、過去の因縁といった人間ドラマや物語性も重視されます。物語の結末によっては、感動・衝撃・悲哀など、さまざまな余韻が味わえます。

正解は一つとは限らない

犯人を当てることがゴールとは限らず、「自分の目的を果たす」「嘘を守り抜く」「隠された真相にたどり着く」など、プレイヤーごとのゴールが設定されていることも多いです。

一生に一度しか遊べない

一度プレイするとすべての謎が解けてしまうので、その物語は再度プレイすることができません。一回限りの真剣勝負だからこそ、盛り上がりと没入感があります。

マーダーミステリーの流れ・遊び方

マーダーミステリーの流れを示した画像

(0)シナリオ選びとプレイヤー人数の確認

事前準備として、まずはシナリオを決め、参加人数を確認します。多くのシナリオは「6人用」「8人用」といった推奨人数があります。

(1)ルール説明とキャラクター配役

司会進行(GM)がゲームの導入・ルールを説明します。その後、キャラクターシートが配られ、参加者は登場人物の1人を演じることになります。各キャラクターには「名前」「背景」「目的」「知っている情報」「秘密」などが書かれています。この情報は他の人に自由に話してOK/NG/一部のみOKなどルールで定められています。

(2)導入ストーリーの読み上げ

事件の発端や舞台となる状況が読み上げられ、プレイヤーたちはその世界に入っていきます。

(3)情報収集

キャラクター同士の会話や事件現場・持ち物の調査を通して情報収集をし、制限時間内に「誰が犯人か?」「真相は何か?」を探っていきます。多くの場合、情報収集フェーズ1→休憩→情報収集フェーズ2など複数ラウンドに分かれます。

会話

全員で話す全体議論や一対一で話す密談などの会話スタイルがあります。密談で口裏を合わせ、全体議論で情報戦を有利に進めるというのも戦略の一つです。

調査

事件現場や持ち物の調査は、多くの場合、調査結果が書いてあるカードを用いて行います。自分のターンを消費したり、チップを支払うことで自分のみ調査結果を知ることができ、持ち物の場合は入手もできます。調査結果は全体議論で共有したり、あえて隠して密談での交渉材料にしたりと自由に使えることが多いです。

(4)推理・考察

集めた情報を駆使して、誰が犯人かを推理します。このとき、自分の目的に応じて嘘をついたり、真実を語ったりする駆け引きも生まれます。全員の推理を聞き、改めて怪しいと思う人物を考察します。

(5)投票・エンディング

自分が怪しいと思う人物に投票を行います。全員の投票結果から自分たちだけのエンディングへとたどり着き、物語は終了します。

(6)解説・感想戦

エンディング後、司会進行(GM)が「事件の真相」や「犯人の行動」などを発表します。驚きの展開や、感動の真実が明かされることもあります。次に、各キャラクターの「目的達成状況」を整理し、得点が高い人が勝者となります。プレイヤー同士で「実はこうだったんだよ!」「あれが伏線だったのか!」と盛り上がる「感想戦」もマーダーミステリーの魅力のひとつです。

マーダーミステリーの注意事項

手の指でバツ印を作っている

マーダーミステリーを楽しむためには、プレイヤー全員が気持ちよく物語の世界に没入できるよう、いくつかの注意事項を守ることが大切です。

ネタバレ厳禁(プレイ前後ともに)

シナリオの真相や登場人物の秘密を未プレイの人に話すのはNGです。「これ、○○が犯人だったやつだよね」などの軽い一言でも台無しになります。感想を共有するときも、ネタバレ禁止の場では慎重に行いましょう。

自分の役割・秘密をきちんと守る

配役されたキャラクターの秘密や目的はあなた専用の情報です。話してよい情報と隠すべき情報のルールを守りましょう。嘘をつくことがOKなゲームではありますが、ルールを破るのはNGです。
また、プレイ中でもキャラクターシートを読むことができますが、そのまま読み上げてはいけません。物語への没入感が薄れるほか、「読み上げているから本当なんだな」とゲームと関係のないところで探り合いが生まれてしまいます。キャラクターになりきって、自分の言葉で伝えられると没入感が格段に上がります。

メタ推理・メタ発言をしない

「この人はいつも犯人役だから怪しい」、「この作者の傾向だと○○が真犯人っぽい」、こういったゲーム外の知識・事情での推理はしないようにしましょう。あくまで、キャラクターの視点で物語を考えるのが醍醐味です。

キャラクターとプレイヤーを切り離す

キャラクターが嘘をついたり、疑ったりするのは演技の一環です。ゲーム中の言動をプレイヤーの人格と混同しないようにしましょう。「本気で怒ってるわけじゃないよ」と、終了後に声をかけ合うのも大事です。

遅刻・離席・中断は極力避ける

マーダーミステリーは全員で成り立つ物語体験です。やむを得ない理由以外での遅刻や離席は、他のプレイヤーの没入感を損ねてしまいます。長時間座ることもあるので、事前にトイレを済ませておいたり、飲み物などの準備をしたりしておきましょう。

知っているシナリオには参加しない

一度でも真相を知ってしまったシナリオには、原則として参加できません。それが自分以外のプレイヤーの体験を壊してしまうからです。

感想戦もマナーを大切に

ゲーム終了後の「感想戦」はとても盛り上がる時間ですが、他人の推理を否定したり、責めるような言い方をしたり、勝ち負けにこだわりすぎたりしないように、お互いを尊重した振り返りを心がけましょう。

司会進行(GM)に従う

司会進行(GM)がいる場合は、ルール・時間配分・指示などをきちんと守りましょう。ゲームの進行がスムーズになるよう、協力する姿勢が大切です。

マーダーミステリーの魅力

本の上に物語に登場する建物が浮かび上がっている

物語の中に入り込む没入感

プレイヤーは物語の登場人物の一人となり、それぞれに与えられた背景や秘密を持って物語を進めていきます。ただの傍観者ではなく、ストーリーの一部として行動できることが大きな魅力です。

嘘・推理・駆け引きのスリル

犯人は誰か? 真相はどこにあるのか?など、他人を疑ったり、自分の秘密を隠したりする中で生まれる人間ドラマや心理戦が、まるで映画や小説のような緊張感を生み出します。

ひとつの物語をみんなで創る体験

プレイヤー全員でひとつの物語を紡ぐ共同作業のようなゲームです。展開や結末はプレイヤーたちの選択で変わるため、同じシナリオでも毎回異なるドラマが生まれます。

キャラクターを演じる楽しさ

マーダーミステリーはなりきりが楽しいゲームでもあります。普段の自分とは違う性格や立場の人物を演じることで、演劇に近い体験ができるのもユニークな魅力です。

感情が揺さぶられる物語体験

シナリオによって、笑える展開や胸が熱くなる展開、切ない展開などさまざまです。プレイヤーの選択次第で結末が変わるため、ハッピーエンドにもバッドエンドにもなる、感情を揺さぶる物語体験が待っています。

初対面同士でも仲良くなれるゲーム性

共通の物語を共有することで、初対面の人とも自然と会話が生まれます。ゲームが終わったあとに感想を語り合う「感想戦」も、プレイヤー同士の距離を一気に縮めてくれます。

こんな人におすすめ!

  • 物語やミステリーが好きな人
  • 推理や心理戦を楽しみたい人
  • 演じることが好き、挑戦してみたい人
  • 一味違う体験型ゲームを探している人

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